2018年8月18日土曜日

個別株投資の爆損の果て





米国株式市場に燦然と聳え立つ爆損の摩利支天、それがゼネラルエレクトリック(GE)だ。


先日、GEは52週安値を更新し、のみならず、2009年以来の9年安値をも更新した。

この9年間にGEを買った人が全員損をしているという、蟻地獄のような爆損の荒野を形成し、数多くの犠牲者を生んでいる。




私がGEの株式を買ったは2017年3月のことだ。


当時の株価は、リーマンショックから緩やかな右肩上がりを描いており、資本財セクターの優良株として紹介されることも多く、特に危険な存在ではなかった。

しかし、私がホルダーになった直後に、事態は急変する。


始まりは、ベーカーヒューズ(BHGE)関連の変調だった。

オイルプレイを主力に据えてきた私にとって、それは最後の悪材料出尽くしになるのではないかという楽観を抱かせるものだった。




だが、GEは甘くない。


それは本当に始まりでしかなく、その後はパンドラの箱を開けたように悪材料が噴出し、クソ決算を連発した挙句に減配、株価は暴落し、ダウ平均からも除外された。

これらを、事前に予見できた人がどれぐらいいただろうか。


グッドラックの人のおすすめ記事も見たような記憶があるし、その他の人も、同じように考えていたのではないか。

或いは、多少の不調の兆しがあっても、だからこそ逆張りの対象、不人気優良株(爆)として選好した人もいたのではないかと思う。


私自身も、ダウの犬的な考え方からGEを選んだという側面がある。




最初にGEを買ったのは30ドル、それが現在は12ドルまで下がった。


株式投資をしていれば株価が半減することなどよくあると言われるが、そのプロセスは長く、苦しく、絶望的で、心がしんどい。

値幅よりも日柄のほうが精神を破壊する力が強く、何度も何度も僅かな希望が目の前で打ち砕かれると、その度に魂が濁っていくのが分かる。




心の閾値を超えた時、ひとはラテックス製の全身スーツに身を包んで、自らを黒光りする純然たるゴムの塊に変化させようとする。


保有株の暴落はホルダーの人間性が試される局面だが、耐えられなくなると、自我を捨て、物体になりたいという思いが募ってくるのだ。

自らの持つ判断力や思考力、或いは脳に対する、圧倒的な疑念によるものだろう。


絶望しかない。


投資の敗戦日記


にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村


2018年8月17日金曜日

株式投資が破壊する穏やかな日常





自分で言うのも何だが、私はかつて、周囲の人間から、苦み走ったジェントルマンと認識されていた。


いまは、楳図かずお先生の『まことちゃん』のようになったと言われる。


まず、基本的に震えている。

眼を大きく見開き、口を開けて、そわそわして落ち着かず、発言の語尾が「ら」になりがちであり、突然叫びだしたりする。




言うまでもなく、その原因はゼネラルエレクトリック(GE)の暴落にある。


含み損が40%を超えたあたりから、私はミスター・マーケットというガチムチの親父さんの手によって、ケツに超極太ディルドをぶち込まれるという幻影に悩まされるようになった。


夜の街を歩いていても、物陰からミスター・マーケットが飛び出してきてケツを蹂躙されるのではないか、そんな恐れを常に抱いていたのだ。


満員電車に乗って、何かが私のケツに触れたりでもすれば、超巨大ディルドではないかという緊張が全身に走り、汗が止まらない。

喘ぎながら電車を降りた時には、概ね泣いている。




徹底的なお仕置きが続き、ケツに異物を強制的にぶち込まれる痛みにも慣れ、その敗北感が快感に変わるのではないかと思われた瞬間…、ミスター・マーケットが消えた。


GEはダウ平均から除外され、更に下げ続けているというのに。


株式市場というのはとんでもなくえげつない場所で、ケツがコンフォートゾーンを形成することすら許さない。

号泣しながら「ぶち込んでください」と懇願しても、ミスター・マーケットは、もう現れないのだろう。




本格的な地獄が始まったのだ。


空漠たるクソの荒野にただ一人で放置された私は、ラテックス製の全身スーツに包まれ、微動だに出来ないほど徹底的に拘束されることを願っている。

GEの爆損によって、自らを罰したい、貶めたいという願望が生じたが、いまはその段階を過ぎ、自らの存在を純然たるゴムの塊に変化させたいと感じているのだ。


クソにベルガモットのエッセンシャルオイルを混ぜれば割合と良い香りになるのかも知れない、そんなことばかり考えながら虚ろな目をして街を歩く。


これが、株式投資による爆損のリアルだ。


私はなぜ、米国株ブログを書くのか


にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村


2018年8月16日木曜日

GEが12ドルを割る





2018年8月15日、ゼネラルエレクトリック(GE)が12ドルを割った。


終値では12ドルを回復したものの、52週安値を更新し、一時、11.94ドルという、2009年以来の低水準に至った。

毎度のことだが、株価を確認した瞬間に胃液がこみあげてくる。




株が上がれば投資は楽しいが、下がれば地獄だ。


決死のナンピンを敢行したにもかかわらず、私がGEによって抱える含み損は、再びマイナス50%に迫ろうとしている。

しかも、1年半の長きにわたってひたすら下げ続けており、暴落の深さだけでなく、時間的な広がりが、私の心をより一層激しく破壊する。


泣けど叫べど、永久のお仕置きから解放されることはない。




値ごろ感は猫をも殺すと言われるが、ダウ平均からの除外により、数多くの人がスケベ心でGEを買い、沈んだ。


これからも、何これ安い、コツン聞こえました!と叫びながら、GEに突入してくる個人投資家が後を絶たないのだろう。

自分だけが底値をとらえられると誤認した欲豚(ホッグ)の劣情を巻き込み、集積しながら、GEは地獄に向かって暴落していく。



心がしんどい。


この究極の責め苦の中で、ある感情が私の中に目覚めた。


Heavy Rubber

すなわち、呼吸を制御されたいという欲望、あるいは、トータル・エンクロージャーと呼ばれるような、全身をラテックス製のスーツで完璧なまでに包まれて、きつく拘束されたいという願望である。


何故こんなことになったのかは、まったく分からない。


暴落を買えと煽る犬


にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村


2018年8月15日水曜日

52週安値を更新するGE





トルコですら反発するのに、ゼネラルエレクトリック(GE)の下落は止まらない。


52週安値を更新するとは、どういうことか。

それは、極めて強い下降トレンドが継続し、株が売りに売られて、更に下降トレンドが強化されるという再帰的なプロセスの中にあるということだ。


簡単に言えば、これからも無茶苦茶に売られるということである。




チャートは下抜けした。


GEはバナナの叩売りの如く事業を売却しているが、世界中のあらゆる投資家は全く評価せず、株価は沈み続ける。

ホルダーの耳に、毎日のように聞こえるコツンという音、それらはすべて爆損の苦しみが生み出す幻聴に過ぎない。


ダウ除外後の値ごろ感からGEの株式を買った個人投資家もいるだろう。

プロ中のプロがGEを売り続けるなか、あなただけが、GEはターンアラウンドすると確信するに足る何かを掴んでいるというのか?




「ダウ平均から除外されればGEは上昇します、グッドラック」という謎の予言と決め台詞を信じて泥船に乗船した、すべての冒険者が含み損となっている。


現在、GEというウォータースライダーは緩やかに蛇行しながら川を下っているが、いずれナイアガラの瀑布に到達するだろう。

あらゆるホルダーを死に至らしめる審判の日がやってくる。


株価が限りなくゼロに近付いてゆく世界に、あなたは耐えられるか?




FANGの株価は伸び続け、それを持たない者が嘆き、呪い、暴落を願おうが、ひたすら天空に向かって上昇して行く。


GEは、下げ、下げ、下げ、下げ、そこに限界などない。


それにともない、ホルダーである私の精神は荒廃し、日常生活にも支障をきたしている。

周囲の人からは、GE以前と以後では、人格が一変したとさえ言われる。




かつて、私は陽気な紳士として知られていた。


だが今は、指の震えが止まらず、ミロを飲むこともままならない。

狂者、隠者、悪魔、変態、破廉恥と呼ばれ、唾を吐きかけられ、クソの荒野を流離い、絶叫し、崩れ落ちて泣くような状態である。


もはや継続的にブログを書く気力は残っておらず、時たま思いついたように記事を書いてみては、消す。


GEはもう無理だろう。


子供たちに伝えるべき爆損


にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村


2018年8月14日火曜日

episode 7 GEは地獄を見る 「終わりなき絶望の始まり」





2018年6月、ゼネラルエレクトリック(GE)が、ダウ平均から除外された。


悪材料のワイドモートと呼ばれたGEだが、遂にアク抜けするのではないかと思った人も多いだろう。

クソな出来事の発生や、株価の下落にだって限界はある…。




でも、そうはならなかった。


まず、「ダウ平均からの除外によって、ファンドの強制売りがでて暴落します、グッドラック」にもかかわらず暴落しなかった。

のみならず、「除外後は株価の上昇が期待できます、グッドラック」にもかかわらず一向に株価は上昇せず、ひたすら下落を続けている。


グッドラックが2重にその予言を外し、ホルダーや傍観者を混乱に陥れたが、そもそもノンポジブロガーの適当な相場観が当たるはずもない。





GEの株価が、52週安値を下方ブレイクした。


ダウ平均からの除外は新たな暴落の序章に過ぎなかったということを、相場が高らかに告げ知らせた瞬間である。

ホルダーは、更なる地獄を経験することになるだろう。


GEとともに生きる episode 0
GEがダウ平均から除外


にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村