2022年12月7日水曜日

茹で過ぎたマカロニ





私はロビンソン・クルーソーなのではないか…。そう思うことがある。


若き日のGE坊やは、鬱勃たるパトスというべきか、ある種の野心もしくは欲情に駆られ、株式投資という大航海に乗り出したのであった。

しかし、その後に起こったのは、嵐に次ぐ嵐、そして難破。ソニック号は転覆し、行方不明になったK船長。完全なるキャストアウェイ。


いまは嵐も過ぎ去り、目の前には穏やかな海が広がっている。だがここが絶海の孤島であるという事実に変わりはない。

そう、孤島なのだ。


始まりは、「爆益の彼方」を目指した、あの日にあった。

平凡な日常、穏やかな日々の暮らし、そういったものを打ち捨てて、イヴァンカ・トランプ級のギャルに囲まれたおっぱい帝国を目指したこと…。


だがしかし、爆益の彼方は遥かに遠い。仏法を求めてガンダーラに向かった玄奘三蔵の歩みの如き苦難の道のり、死屍累々の旅路である。

かつまた、唾を吐きかけ飛び出した故郷はさらに遠い。


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