2021年1月11日月曜日

【ESG】地獄の季節




米国株式市場が爆上げしたことにより、日本全国が投資ブームに沸いていて、老若男女が株、株、株と発情し、親に金を無心して運用してみたり、あるいは小学生がテスラ株で大儲けするような時代である。


あるインフルエンサー曰く、「投資って簡単だねw」。まさに、「米国株投資で絶対に損をさせません」という狂気の言葉が現実のものとなった空前の大相場の真っただなかに、我々はいる。

Twitterなどを見れば、株が上がった資産が増えた、カネ、カネ、カネの大合唱。世も末の末、末法の世というほかない。


良く晴れた冬のある日、GE坊やは郊外の人影もまばらな駅に降り立った。


澄み渡った空、浮き雲、強烈な日差し。駅は小高い丘の上にあるらしく、街並みが遠くまで広がっているのが見える。何の変哲もない日常の光景。


日高屋に入って、卵とキクラゲ炒め定食を注文する。


普段は麦飯と大根ばかり食っているから、久しぶりに食べた中華料理の濃い味付けに、思わず、「ああ、うまいなあ」と呻くような声が出てしまう。店員は少し驚いた様子を見せたが、他の客は見て見ぬふりをしている。

さらに、「BTIを持ってなかったら人生最高やったのになあ!」と大声で喚くと、店内が水を打ったように静まり返った。緊張感が走る。


食事を終え、勘定を済ませて店を出た瞬間、GE坊やの目に涙が溢れた。こちらを見ながら通り過ぎていく人々。犬が吠える。子供が指をさして笑っている。


ESG投資によるタバコ株の無限売り…。いつまで続くのであろうか。この地獄のような日々は。


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2021年1月6日水曜日

BTIはハイテク株

 


寒すぎる。何度も書いているが、BTIが上がらないので暖房器具が買えない。


もう2年以上、低迷しているクソを抱えてきたが、気付いたことがある。BTIは、ナスダックの下げに連動する。上昇にはまったく反応しない。ある意味ハイテク株と言っていいし、そういう意味では、「ハイテクは暴落します」は既に成就している。


とにかくだ、耳、足指に加えて手の指まで霜焼けになりそうである。震えながら手を揉みしだき、BTIの上昇を願う。

だいたいが、日本にいるのが悪い。マレーシアに移住したい。ジョホールバルあたりがいいんじゃないか。毎日、ミロを飲んで海南鶏飯を食う。


2020年は米国株が爆上げしたことにより、労働から解放された多くのニートが生まれた。正直、焦りを感じる。GE坊やも、一刻も早く解脱しなければならぬ。



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2020年12月31日木曜日

原罪 PART2



ドヤの寒い部屋の中で布団にくるまって震えているとやり切れない気分になるので、外に出る。


しょんべんや吐瀉物、あるいは明らかに人間のものと思われる大便が点々と落ちている裏路地を抜け、薄暗い商店街に入る。「何じゃこらあああああああ!」と、酒臭い老人が叫ぶ。どいつもこいつも、BTIホルダーのような濁った眼をしている。


BTIさえ買わなければ、GE坊やだって今頃ギャル抱きまくりモテまくりウハウハ酒池肉林生活を送っていたはずだ。そのようなことを考えながら歩いていると、足が自然と新地の方向に向かった。

置屋を覗き込んで、ピンク色のネオンに照らされたギャルを物色する。

「お兄さーん」「遊んでってー」などと声を掛けられるが、もとより食うも食わずで、寄っていくカネなどない。


墓場の横の細道を台地の方に登っていくと、黒塗りの高級車からドス黒い顔をしたヤーさんが降りてきて、電柱の傍らにうずくまっているホームレスに白いパケを渡すのが見えた。


西に沈む夕日を拝むため、高台にある寺に向かう。

日想観を行うのである。


人ごみに紛れて落日に手を合わせていると、GE坊やの眼前に極楽浄土が現れた。

実はGE坊やはタバコ株だけではなく、インデックスファンドにも投資をしています。証券口座は4つ持っていて、タバコ株はそのうちのひとつで運用しているにすぎません。ハイテク株や新興国株、それからビットコインなども持っています。詳細は有料コンテンツで公開します。グッドラック。


オレンジ色に照らされた街を見下ろしながら、GE坊やはバフェット太郎的な幸福感に包まれたのである。


...

だが、日が落ち辺りが急激に暗くなると、現実がGE坊やの背筋を氷のように貫いた。タバコ株に集中投資をして含み損であるという現実。クソはクソのまま、いつまでもクソであり続けるという現実。

 

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原罪 PART1

 



蛇に唆されて禁断の木の実【BTI】を食べたGE坊やは、神の怒りに触れ、楽園から追放された。


渡船に乗って運河を渡り、崩れかけの家屋が並ぶ路地に入る。


しょんべん臭い道には点々とホームレスが横たわっている。傍らには「覚せい剤絶対アカン」と書かれた看板。スーパー玉出。


煙草臭い商店街を抜けて廃屋のような店に入りホルモンうどんを注文する。

湯に潜らせたうどんに、大鍋で煮たホルモンと煮汁をぶっかけたもの。中身はほとんど血生臭い肺臓である。アルミの器に山盛りにされた唐辛子を掬ってかける。


しかしこのご時世、ここまで臭いホルモンがあるのかねと思うが、致し方あるまい。既に楽園から追放された身である。

周りを見ると、足を引き摺った老人や、ヤーさんの崩れしかいない。寒風吹きすさぶ。


TSLAを買っていれば王侯貴族。AAPLやAMZNでも上流階級だろう。インデックスだって何だっていい。ただ、タバコ株でさえなければ。


BTIを買うと、こんなことになってしまうのか…。呆然としながら相変わらず煙草としょんべんのやり切れない臭いに満ちた街を行く。

オッサンらが地べたに座り込んで酒を飲みながら将棋を指している。「畜生、こいつらBTIホルダーよりいい生活してやがる」そう吐き捨て、拳を握り締める。


ドヤに戻って眠る。寒い。あまりにも寒い。

隣の部屋からは喚き声。唸り声。しょっちゅう救急車がやって来て、生きているのか死んでいるのか良く分からない肉体を運び出していく。ボヤ騒ぎも稀ではない。

耳にするのは「アホ、ボケ」「何見とんねん」「殺すぞ」といった類の言葉ばかり。


全部BTIが悪い。


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2020年12月30日水曜日

MOは爆上げしません

 


暖房器具のない部屋で寒さに震えながらこの文章を書いている。


2020年はそれ以前の数年間と同じように、クソのうちに過ぎ去った。これもひとえに、BTIやMOがクソだったからである。

株式市場に存在するタバコ株以外のあらゆる銘柄は上昇した。人類史上最大の爆上げ相場である。Twitterなどを覗くと、「今年も指数をアウトパフォームしました!」という歓喜の声で溢れている。


ワインとシャンパン、そしてギャル。資産2倍3倍は当たり前の世界。信じ難いことに、GE坊やはそのような興奮とはまったく無縁なクソポートフォリオを抱えて過ごしている。

BTIの 1 year performance はマイナス10.95%、MOはマイナス18.36%…。猿でも勝てる猿相場と呼ばれた2020年において、株を持っているだけでカネが減るという異空間に、GE坊やは嵌り込んでしまった。


もちろん、「GE坊や新10種」、「GE坊やネオ10種」を公開したことからも分かる通り、GE坊やの目にはどの銘柄がどのタイミングで上がるかが完璧に見えている。


だがしかし、BTIにつかまって身動きができない。極上のギャルを前にして、亀甲に縛られ、きつく猿轡を咬まされている状態といっていい。

目の前では酒池肉林の乱交が繰り広げられている。下半身が完全に勃起しているにもかかわらず、GE坊やは動くことも喋ることもできない。声にならぬ呻きを上げ、ただ涙が頬を伝う。


暗黒の冬。

既に両耳、そして両足指は霜焼けに赤く膨れあがっている。


BTIを利益確定したら酒でも飲んで祝おうと思ってから既に2年が経つ。スーパーの酒売り場でラフロイグを手にし、じっと見つめて棚に戻す。赤ワインを手にし、無言で棚に戻す。そんなことを、もう2年もやっている。


BTIが上がったらエアコンを買おう、そう考えているうちに、極寒の冬と灼熱の夏が何度も過ぎていった。


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