2022年12月31日土曜日

チューリップと林檎

『Wagon of Fools(愚か者の車)』ヘンドリック・ヘリッツ・ポット画 1637年

織機を放棄したハールレムの織物工らが車の後ろをついて歩いている。風に吹かれ、チューリップを派手に描いた旗がたなびく中、花の女神フローラは腕にチューリップの花を抱え、酔っ払い、両替商および二つの顔を持つ女神フォルトゥーナとともに、車に乗って海への墜落へと向かっている。


2022年が終わろうとしている。GE坊やが保有している、MO、尼崎および姫路の企業は、すべて含み益だ。新たなお友達も加わったので、いずれ紹介したい。

ともあれ、強烈な円安進行もあり、米国株投資家にとっては非常にいい1年だったのではないだろうか。


さて、来年は阿鼻叫喚の米国株大暴落が起きるという噂がある。

望むところだろう。


「すべての投資家がGE坊やになる」…。

諸行無常、諸法無我。それは必然であり、また、本ブログのテーマであった。


2023年は、クソみてえな米国株インフルエンサーや、踊り狂っていた猿たちが一掃される年になることを願う。


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2022年12月10日土曜日

幸福な生活について(序)



冬の海を見渡す崖の上に一人立ち尽くし、強風に向かって両手を広げ、その圧力を掌に感じながら「おっぱいを揉みたい!」と叫んだ。

その刹那、風が止み、GE坊やは嗚咽しながら地面に崩れ落ちたのである。


これまで、GE坊やは長きに渡りサツマイモで命を繋いできたのであるが、今年の相場に調子をこいてコストコのUSプライムビーフなどを爆食するようになってから、とみに胃を悪くした。


思えば、相場が悪い時ほど私の身体は壮健であった。

見知らぬ街を夕暮れに向かって果てしなく歩き、号泣しながら繁華街を疾走し、壁を殴り、木に駆け登り、両手を揉みしだいて足を踏み鳴らしながら絶叫していた日々…。


これら粗食と運動が、ホモサピエンスとしての根源的な力を高めていたのかも知れぬ。


翻って今年の相場は実に平穏であり、GE坊やの生活は安逸を極めたが、このような状況が続けば成人病一直線ではないか。


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2022年12月7日水曜日

茹で過ぎたマカロニ





私はロビンソン・クルーソーなのではないか…。そう思うことがある。


若き日のGE坊やは、鬱勃たるパトスというべきか、ある種の野心もしくは欲情に駆られ、株式投資という大航海に乗り出したのであった。

しかし、その後に起こったのは、嵐に次ぐ嵐、そして難破。ソニック号は転覆し、行方不明になったK船長。完全なるキャストアウェイ。


いまは嵐も過ぎ去り、目の前には穏やかな海が広がっている。だがここが絶海の孤島であるという事実に変わりはない。

そう、孤島なのだ。


始まりは、「爆益の彼方」を目指した、あの日にあった。

平凡な日常、穏やかな日々の暮らし、そういったものを打ち捨てて、イヴァンカ・トランプ級のギャルに囲まれたおっぱい帝国を目指したこと…。


だがしかし、爆益の彼方は遥かに遠い。仏法を求めてガンダーラに向かった玄奘三蔵の歩みの如き苦難の道のり、死屍累々の旅路である。

かつまた、唾を吐きかけ飛び出した故郷はさらに遠い。


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