2018年2月27日火曜日

ビッグバンからGEへ





PCの前に座って、明滅する株価を見つめていた。


米国市場は、ほぼ全面高だ。

だが、ゼネラルエレクトリックは続落…、まるで断崖みたいになった株価チャートを見て、お腹がギュッとなる。




潤んだ目でディスプレイを撫でまわしていたが、GEの株価がついに14ドルを割った瞬間、耐えられなくなり、急いでトイレに駆け込んだ。


アフターバーナーのようなクソをケツから噴射し、便器に座ったまま気違いのような声を出して泣き叫ぶ。

クソが、クソがよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!




みなさん、これが投資の現実だ。


無理やりぶち込まれた極太バイブと、1年以上にわたる無限の振動で、とっくにケツは完全破壊されている。

だが、一切手加減なし、果てしないお仕置きが続くのが株価の暴落なのだ。


夢遊病者のように部屋を彷徨い歩き、布団に崩れ落ち、小さく固まって、ぶるぶる震え、涙が頬を伝うのを感じながら、いつしか眠りに落ちていた。




これは、夢のなのだろうか?


思えば、ビッグバンによって宇宙が誕生してから138億年。

私が生きているのも、GEの下落で泣き叫んでいるこの時間も、刹那の出来事に過ぎず、苦しみも永遠に続くものではない。




泣こうが笑おうが、私の身体が土に還ればGEの株式は誰かに受け継がれ、いずれ太陽の膨張によって地球とともに消滅する運命にある。


であるならば、株価に一喜一憂することなく、いまこの瞬間、春めくお日様の光や、吹き抜ける風を楽しむことが重要だろう。

人も、世界も、株価の変動も、総て、夢まぼろし…。


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2018年2月12日月曜日

株式投資と公営ギャンブル





イワシの丸干しを焼いて食った生臭い息を吐きながら、府中にある東京競馬場に行ってきた。


公営ギャンブル場が好きだ。

ふと思い立っては、川崎競馬、大井競馬、多摩川競艇、戸田競艇、京王閣競輪、川口オートなどに行く。

といっても、賭けることはせずに、焼きそばやモツ煮込みを食べながら、ぼんやりとレースを眺めている。




本日の東京競馬場、メインレースはクイーンカップ(GⅢ)だった。


眺めていると、Ⅲが横になってEに見えてくる。


GE…


軽い眩暈を感じ、時間を確認しようと時計に目を落とす。

そこにはG-shockの文字がある。


クソがああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!




どこに行っても、30ドルで買ったゼネラルエレクトリック(GE)を保有し、爆損を抱えている現実から逃れられない。


ゴールへ向かう馬の群れ、巨大な競馬場に響き渡る応援の声。

そのなかで、私はひとり、「GE頑張れ!」と絶叫する。




レース後、数万人の群集とともに、駅に向かう。


この中でどれだけの人が勝ち、そして負けたのか…。


私は、世界最大の株式市場、ニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場されている、GEという企業の株式を保有している。


アメリカの象徴と呼ばれた優良株だが、いまや、世界を代表するクソ株となり果てており、株主であるということだけで、嘲笑の対象になってしまう。

そんなことを考えながら、トボトボおけらの道を歩いてゆく。




ふと空を見上げると、飛行機が飛んでいる。


あれがッ…、わしのボーイングや!

そしてそれはァ、GE製のジェットエンジンのォ、推進力で空を飛んどるのや!




人波の中で呆然と立ち尽くし、不意に天に向かって拳を突き上げる。


膝から崩れ落ちそうな自分自身を鼓舞するためだ。


震えが止まらない。


今夜、我々の鉄火場であるNYSEが再開する。

公営ギャンブルより、はるかに恐ろしい世界…。


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2018年2月11日日曜日

武蔵野、冬





今日は吉祥寺の春木屋でワンタン麵を食べ、三鷹をぶらついてきた。


冬の寒さがやわらいだ武蔵野を散歩し、美味いものを食べる。

ゼネラルエレクトリック(GE)の暴落、その他、保有株の下落のことを考えなければ、実に幸福だ。


株なんて、どうでもいい。

この世にはもっと楽しいことがたくさんあって、世界は実に美しい。




そんな訳がないだろう。


夕暮れ、三鷹駅近くの陸橋で、遠くの山々に向かって気違いのような声をあげながら、GEを応援した。


GEは暴落し、私は50%を超える含み損を抱えて震えている。

これは何を意味するのか?


ギャルを抱きまくることができないということだ。

しかも、イヴァンカ・トランプ級のギャルを。


完全に計画が遅れている。


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2018年2月6日火曜日

GEの含み損が50%を突破





果てしない荒野。


無人の、そしてひどく寒い荒野が広がっている。

荒れ果てた大地にあるのはただ、クソだけだ…。




アメリカ市場全体が下落する中、ゼネラルエレクトリック(GE)は4.67%の下落、14.91ドルで昨晩の取引を終えた。


先日お伝えした通り、私はGEを2017年3月、30ドルで購入している。


10か月の時を経て…

GEの含み損が50%を突破した。




朝からひどく消耗する。


これが株式投資のドキュメンタリーだ。

GE坊やは評論家じゃない、実践者だ。


…泣いてるんだよ、GE坊やは。




昨年、米国株は、強烈な上昇相場を演じてきた。


そのなかで爆益を得て、EDMで踊り狂い、人生を謳歌している投資家も多いだろう。


だが、そんな熱狂の渦中、私はひとりGEを抱え、震え続けてきた。

約1年をかけて、遂に株価半減だ。




ずっと無限の電気アンマを強いられるような苦しみを味わってきた。


白目を剥いて涎を垂らし、「お願いですからやめてください!」と懇願しても、一切の手加減なし、フルパワーの株価下落が続く。


世界よ、これが暴落だ。




保有株がクソになるとは、投入した資金が半分以下になることをいう。


これは仮想通貨の話ではない。

アメリカン・アイコンと呼ばれた超優良銘柄にして、ダウ平均株価最古の構成銘柄であるGEへの投資により起きた現実だ。


クソがよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!




だが、これで終わったわけではない。


極太の電極による永久のバイブレーションが更に脳を破壊、かつ、完全なる破壊を目指して暴れまくることは間違いない。


のみならず、株式市場全体が下落相場に移行した場合、残りの保有株もクソ化するだろう。

全保有銘柄のGE化…。


その時、ディフェンシブもクソもなく、すべてがGEと化すだろう。


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2018年2月4日日曜日

羽田空港でGEを応援する





ゼネラルエレクトリック(GE)が暴落している。


今日は、そんな心のしんどさを癒すために、羽田空港に行ってきた。

快晴の展望デッキに出て、飛行機の離発着を眺める。




あれがッ、わしのボーイング(BA)や!

あそこに付いとるゥ、あのジェットエンジンが、わしのGE製や!


英語のような言葉でそう喚き散らし、金網にしがみついて、呆然と空を見つめる。


腕を背中側にぴんと伸ばし、飛行機のような姿勢をとって、しばらく固まり、そのまま崩れ落ちて嗚咽を漏らす。




子供たちが脇を駆け抜け、親は私をクソを見るような眼で一瞥する。


彼らに言ってやりたい…。


あの飛行機についているジェットエンジンはGE製であり、私は自分のカネをGEに投資している!

わたくしは、投資家である!


GEはその資金を使ってビジネスを行い、ジェットエンジンを作り、ゆえにあなたたちは空を飛ぶことができる!


クソが、クソがよおおおおおおおおおおおおおおおおお!




嗚咽を漏らしながら、冬の空港を後にするGE坊やであった。


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