2022年4月25日月曜日

アップルを買い増し





荒川区南千住にある小塚原刑場跡地。江戸時代には20万人もの罪人が処刑され、いまも地面を掘り返せば大量の人骨が出てくるという。


このような地獄の入り口に、延命寺の首切り地蔵が佇んでいる。多くの人間が人生の最後にこの仏の顔を拝み、磔にされ、炙られ、あるいは斬首され、骸となって打ち捨てられたのである。



泪橋近くのドヤ暮らし。虚ろな目をして、唾と罵声を吐きながらJR常磐線の南千住駅まで歩く途中、いつの頃からか、この地蔵に手を合わせることがGE坊やの日課になっていた。

明日をも知れぬ株式投資を行う身ゆえ、無意識のうちに、ホトケに救いを求めていたのかもしれぬ。



ある日のこと、地蔵の前に赤いリンゴが供えられていた。はて、こんなものがあったかなと訝しみつつも手を合わせ、地蔵の顔を見上げた瞬間、GE坊やの脳天からアナルを強烈な電撃が貫いた。

そして、一瞬のうちに、三千世界の過去、現在、未来のすべてを把握したのである。


…気が付けば号泣していた。言語の向こう側で赤いリンゴがGE坊やの心を鷲掴みにしたのだった。



かくして、まことに有難き仏縁により、GE坊やはアップル株のホルダーになったのである。下がればひたすらに買うのみ。そして、本日も買い増しを実行した。


「アップルに賭ける」

これが、GE坊やの2022年投資戦略の根幹である。十分な練りの期間を経て爆上げの機運が高まっており、大衆参加型の大相場になるのではないかと考えている。



ソニックトレード団は消滅した。だが、空耳だろうか…、あの懐かしい鐘の音が聞こえてくるような気がする。

「信頼という強い絆に結ばれて、温かい心を持った人達が一つになった時、何かが生まれます。天・地・人が一つになった時、不可能が可能になります」



アップルは爆上げします。



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2022年4月24日日曜日

時々の鐘の音





米国株式市場の爆上げによる米国株投資ブームの勢いが一向に衰えない。さらに、爆発的な円安の進行もあり、資産を爆増させた猿が各所でマウンティングを繰り返す。そんな、地獄のような光景が広がっている。

ポエムも文学も何もない。ひたすらに爆益アピールが広がる殺伐とした修羅の世界に絶望し、GE坊やはTwitterのアカウントを閉じた。


ただただ虚しさを感じ、夜の山谷、日本堤から吉原界隈を彷徨い、南千住の首切り地蔵に手を合わせる。株式投資の原点に回帰したいという強い想いから、秘密の扉 Sonic Gate を通って『電撃ソニック団』のサイトを訪れたのだが、そこには衝撃の事実が待っていた。

伝説の相場師Kさんが率いた「ソニックトレード団」の消失である。



ソニックの源流は、兜町の風雲児とよばれたK氏こと某加藤先生の「般若の会」にある。

若きGE坊やも、「般若の会」に入会したKさんの指揮の下、新日本理化、ルック、盟和産業、日本カーバイドなどの熱狂に参加した。それはまさに、GE坊やの、投資の戦いにおける青春時代であった。


ところが今はどうだ?米国株投資を取り巻く環境は?右を向いても左を向いても情報商材屋ばかりという、目を覆いたくなるような惨状である。水晶占いに太鼓持ち、なんでもござれだ。欲深い亡者相手の商売が横行している。

そのような香具師に警鐘を鳴らしたところで、得られるのは無力感だけ。それは骨身に染みている。そもそもが余計なお節介、無益な行為である。


...

ただ静かに、淡々と。これまでの経験から察するに、Kさんがブログを閉じたということは、おそらく、何らかの計略あるいは仕込みを行っているということなのだろう。

ノイズを断って孤に徹し、相場の真に迫る。


人の行く裏に道あり花の山。

現今の米国株投資は、果たして人の行く裏か表か。


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